名古屋友の会 幼児生活団 インタビュー

遠足で行った動物園について皆で話す

保護者(お子さん5歳/卒業生)インタビュー

Q. なぜこの学び場を選んだのですか?

一番上の子のときに、友の会の乳幼児の集まりに親子で参加して、「親子で一緒に生活することが、教育につながる」という考え方を知りました。
1人の自立した人として子どもを扱うという考え方に共感して、入会しました。
はじめは大変かなと思いましたが、日々の生活の中で、親も子も成長が実感できました。
毎週のテーマに家で取り組むときは、つい親がやらせなくちゃと思ってしまいますが、いかに子ども自身がやるかが大切にされます。
できる・できないではなく、子ども自身のやる気を大事にするということが、親にとっても勉強になりました。
普通の園に比べると、親が一緒に取り組んだり、親同士で話し合ったりすることもたくさんあるので、思い出に残ると思います。
子どもたちも、子どもたち同士で話し合うことがよくあります。
一番上の子は、自分の考えていることを言えないタイプだったのですが、卒業後には言えるようになりました。
皆が話すのを聞いて、考えたり感じながら、根っ子が育っていたのだと思います。
また、毎週励み表をしていくなかで、自分のことを自分でするようにもなりました。
逆に学校に入ってやらなくなったこともありますが、今は「待つ」ことも大事かなと思っています。

保護者(お子さん3歳/5歳/卒業生/8ヶ月)インタビュー

Q. なぜこの学び場を選んだのですか?

以前、近所に生活団に通わせている人がいました。
その人の家には子どもが描いた絵がたくさん飾ってあって、一般の園では描かせてもらえないような、すごく素敵なものばかりでした。
それで興味を持って、園を最初に見に行ったとき、教室がシンプルで衝撃を受けました。
一般の園のような大人が作った絵などはなく、子どもの絵がたくさん貼ってありました。
直感的に魅かれたこともあり、自分の子どもも通わせることにしました。
集合日にやることを、大人が一方的に決めるのではなく、子どもの気持ちを聞いてくれたり、言えない子も言えるようにしてくれます。
上の子は内気な子なので、ここで気持ちを大事にしてもらえてよかったと思います。
幼稚園だと、親と子は別々の生活をするイメージですが、ここだと完全に分かれず、同じことを共有している感じがします。
子どもの育ちにしっかり関わり、色々な面を知ることができるのが嬉しいです。
お母さん同士も、一緒に仕事をすることが多い分、親密になれて、悩みや深刻な話もできます。
ただ預けてしまうのではなく、家とここがつながっているのが気に入っています。

指導者・Aさんインタビュー

Q. この学び場に込めている思い

「婦人之友」を義母が読んでいて、生活団のことも知りました。
自分の子どもが生まれて、2人とも幼児生活団に入れました。
同じ年の人たちと交わる場所で、子どもが自分を見つけられるのがよかったなと思います。
こんな幼い時期からでも、自分で考えて、自分の生活を自分でできるようになっていけるんだ、ということも分かりました。
色んな方に見守られて、母も子も育ててもらったという思いから、子どもの卒業後、指導者をやらせていただき、10年以上になります。
子どもたちが毎年違うので、何年かかっても学ぶことが多く、難しいけれど楽しいです。
子どもは「よくなりたい」という気持ちがあるので、自分たちのことを自分たちで考えて決めてやるということが大事だと思います。
こうでしょ、と大人が決めるのではなく、時間がかかっても、一緒に考えるようにしています。
いつも素の子どもに対して、自分も素になって、子どもと同じ目線で話せるようにいたいと心がけています。
幼児生活団では家庭で過ごす時間も長いですが、家庭にお任せということではありません。
保護者の方と手紙のやり取りなどを通して、家庭にいる時間も、共に育てていけたらと思っています。

指導者・Mさんインタビュー

Q. この学び場に込めている思い

以前横浜に住んでいた頃、同じマンションに生活団に行っている子どもがいて、子どもらしいのにしっかりしていて「何か違う」と思っていました。
その子のお母さんから生活団のことを知り、説明会に行ってみて、子どもに対する感じ方が変わりました。
卒業後も指導者の手伝いをして、その後大阪・名古屋と転勤した時も、それぞれの生活団でお手伝いをしてきました。
名古屋では、組を担当して子どもと関わらせてもらうことになりました。
親として通っていた頃によかったことは、子どものペースでゆっくり家で過ごしたり、平日に博物館などに行ったり、近所の人と色々な交流ができたことです。
子どもと向き合う時間が多いので、思春期も信じて乗り切れるということもありました。
指導者になってからは、当時は分からなかった深い部分も感じるようになりました。
表面的なできる・できないではなく、子どもの心の部分を大事にしています。
心に寄り添うことで、子どもにとって大きな力になると思っています。

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