認定こども園 野あそび保育 みっけ インタビュー

森の中は天然の遊具がたくさん

園長・内田さんインタビュー

Q. この学び場に込めている思い

みっけは、自主保育だった頃から、6年に渡ってお母さんたちのお手伝いをしてきました。
お母さんたちは一生懸命やっていましたが、安定的な保育者の確保が難しく、子どもたちが戸惑う面がありました。
また、社会性や集団を意識した教育の組み立てが、お母さんたちだけでは難しいと感じました。
そこで、お母さんたちの要望を生かしつつ、先生が保育をするという形に変える提案をしました。
また、送り迎えしやすい街中の拠点や、延長保育など、お母さんが働いても通える場を目指しました。
結果、子どもが大幅に増えて、保育も計画的にできるようになっています。
私は全国で森のようちえんを推進していますが、森のようちえんのファクターは「森」だけではないと考えています。
「環境」、「活動」、そして「保育者の関わり方」の3つが、同じ大きさのファクターです。
森のようちえんは、この「環境」の部分で「森」を利用しているだけで、森さえあればいいわけではありません。
森での実体験を活動にいかした、計画された保育も必要です。
そして、保育者の関わり方によって、子どもが自分の意思をもって学びを掴み取れるようになっているかも大切です。
ただ、やはり「森」も、子どもの成長にはとてもよい環境だと思います。
自然の多様性があり、子どもにとって、いわば不自由な世界だからです。
そこで生きることで、不自由を不自由と感じない適応力がついていきます。
これは、一人一人が色んな問題に向き合っていく、これからの時代に必要な力です。
これからは多様化とネットワーク化の時代であり、皆が主人公になります。
そのために、森のようちえんのように体験ベースで学習する新しい学びのスタイルが必要です。
一人一人が実践者になれる教育をしていきたいと思っています。

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