森のようちえん さんぽみち インタビュー

自分たちで遊びを作り出す

保護者(お子さん5歳)インタビュー

Q. なぜこの学び場を選んだのですか?

自分が自然の中で育ったので、子どももそう育てたいと思っていました。
自然の中でのびのびできるところ、また控えめな子なので少人数なところをと考えていて、森のようちえんを知りました。

夫の転勤で大分から引っ越してきたとき、さんぽみちを知りました。
公立幼稚園も見に行きましたが、こちらの方が魅力を感じて、こちらを選びました。
引っ越す前は普通の園に通っていたので、最初は、遊具やおもちゃがなしでどう遊べばいいのか分からなかったようです。

また、皆が登れるところに、1人だけ登れないということもありました。
でも、スタッフの方が1人1人の成長を見てくれて、できないことも、今はできないけどできるようになると認めてくれたおかげで、だんだん楽しみ方が分かってきたようです。

少人数なので、スタッフが個人の性格を把握して、ささいなことでも向き合ってくれているのを感じています。
本人がどう思っているかを大事にしてくれるなど、子どもとの関わり方も参考になります。

親子でキャンプに参加する機会もあり、親とスタッフや、親同士の交流がたくさんできました。
お父さんも一緒に参加できるので、いい家族の思い出にもなっていて嬉しいです。

保護者(お子さん4歳)インタビュー

Q. なぜこの学び場を選んだのですか?

子どもが2歳くらいのとき、妻がさんぽみちに行っている方と知り合って、親子参加をするようになりました。
妻も私も、子ども時代は自然の中で過ごすことがいいと思っていたので、さんぽみちの考え方に共感しました。
雨や雷や暑さや寒さ、予期しないことや危ないことも体験して、自分たちで考えながら対応していくというのがいいなと思います。

また、スタッフは口出しを最小限にして、子ども同士でちょっとくらい喧嘩しても見守ってくれます。
何かあったときに、自分で考えて行動する力がつくと思いました。
子どもの様子を見ていると、モノを見る見方が鋭くなって、興味が幅広くなったと感じます。
毎日の会話でも、森や生き物の話、野外料理の話なども多く、さんぽみちでの体験が生きています。
森から持って帰ったカナヘビを飼って、卵を産むのを見たり、エサを捕まえに行ったりと楽しんでいます。

Q. どんな場面で子どもの成長を感じましたか?

私もできるだけ関わっていきたいと思っているので、キャンプなど家族で参加するイベントが多いのも嬉しいです。
森の中で一緒に過ごすのは楽しくて、成長を実感できます。
本人が本人らしくなってくれればと思っていますが、そうなっている感じがして嬉しいです。

保護者(お子さん4歳)インタビュー

Q. なぜこの学び場を選んだのですか?

主人の転職で、横浜から芦屋に引っ越してきました。
芦屋近辺は受験色が強い地域ですが、お利口で静かな園より、すくすくのびのび元気よく、がいいと思っていました。

色々探していて、ネイチャーマジックのことを知りました。
私はドイツに住んでいたことがあったので、森のようちえんのことも知っていました。
日本にもあるんだ!と初めて知って、とても興味を持ちました。

体験の日に、息子が一時間くらい同じことに取り組んでいたのを、スタッフがずっとやりたいようにやらせてくれました。
私も夫も海外に住んだ経験があって、自分がいいと思う道を生きて欲しいと夫婦で話し合って、入園を決めました。

日本は同質化社会で、メインストリームから外れることに勇気がいりますが、子どもたちがこれから生きる社会はどうなるか分かりません。
自分の意見が言えて、自分も多様な価値観を認められることが大切だと考えました。

Q. どんな場面で子どもの成長を感じましたか?

入園してから、息子は本当に楽しく通っていて、1年間ほぼ無病です。精神も鍛えられているように感じます。
自分がやりたいことを認められているからか、2歳半下の妹のことも待ってあげられるようになりました。
根っこがある子に育って欲しいと思っています。

保護者(お子さん5歳)インタビュー

Q. なぜこの学び場を選んだのですか?

子どもの頃は外でよく遊んでいて、ボーイスカウトにも参加していました。
子どもが3歳前になって体力がついてきたので、妻の知人にさんぽみちを教えてもらって、おさんぽ会に家族で参加しました。


近くに英語の幼稚園などもありましたが、子どもたちが自然の中で自由にのびのびできる方が、僕たちには魅力的でした。
少人数で子どもたち同士が近く、「ダメ」とあまり言わずに見守ったり、自分たちで話し合って決めていくのがいいなと思いました。

3歳になって、まず週1回から参加するようになり、4歳から週3に、今は週4で通っています。
いきなり毎日だと子どもも不安だと思うので、少しずつ参加できるのもよかったと思います。

Q. どんな場面で子どもの成長を感じましたか?

息子はとても楽しそうで、自然に興味をもっているようです。
普段も落ち葉や小枝や石によく反応して、「いい落ち葉」「いい枝」と言ったりします。

休みの日に一緒に六甲山に登りに行ったり、大人顔負けの体力もついています。
週1回は自分たちでご飯を作るのもいい経験です。

親も参加するキャンプも多く、親同士も仲良くなっています。
楽しく遊びながら、大人になってから、自然が人間にとって大切だという感覚につながってくれたらいいなと思っています。

NPO法人ネイチャーマジック理事長・野沢さんインタビュー

Q. この学び場に込めている思い

埼玉県の秩父で生まれ、幼い頃から山や川で遊んでいました。
また、4人兄弟で、年の離れた小さい子と遊ぶことがよくありました。
大学は理学部でしたが、子どもキャンプでボランティアをするうちに、野外教育に魅かれていきました。
自然の中で、人と関わって過ごすことの、人の成長への影響がとても面白いと感じました。

そこで、大学を卒業してNPO法人ネイチャーマジックを立ち上げ、小中高生の自然キャンプから活動を始めました。
キャンプだと非日常体験になってしまうので、できるだけ日常に近づけていきたいと思い、週末や月1の継続的な自然活動も行ってきました。

そんな中、森のようちえんを知って、幼児対象なら平日にニーズがあると知り、「これだ!」と思いました。
そして、2011年に森のようちえんさんぽみちを開園しました。
現在は、小中対象の活動は継続しつつ、さんぽみちに重点を置いています。

これまでの野外教育・冒険教育の経験があるとはいえ、全日制の幼児教育は初の試みだったので、子どもや保護者との関わり方は試行錯誤でした。
でも、自然と触れ合ったり、自分が素のままで認められる場を、イベントや習い事ではなく「日常」にしたいという強い想いがありました。

将来的には小学校を作り、日常的に野外教育をするのが夢です。
小中学生は、既に育ったもの・持っているものを伸ばしていきたいという感覚ですが、幼児は、まさにこれから育っていくものを、どうまっすぐ支えるかという感覚です。
小中学生に比べてもっと純粋で、表現や言葉がストレートな子どもたちを見ていると、素のままでここに居られているんだなあと感じられます。

できないことは問題ではなく、それを隠さずに助けてって言えたり、気づいて学ぶことができるようになってくれたらと願っています。
自分の人生を自分の足で歩いて欲しい、そのための歩き方が学べる場をつくっていきたいと思っています。

NPO法人ネイチャーマジック副理事長・拝郷さんインタビュー

Q. この学び場に込めている思い

ネイチャーマジックが立ち上がった頃から、学生ボランティアをしていました。
他にも、子どもキャンプをやっている色んな団体を手伝いましたが、レクレーションを大人が主導しすぎて、子どもが受身になっている印象でした。

でもネイチャーマジックは、レクはやらずに自分で遊びを見つける方針で、共感できました。
幼稚園の先生になりたい夢もありましたが、一般の園の教育方法は合わないと感じました。
一方で、机に座った勉強ではない学び方や、野外で過ごすことで付く力に興味が出て、職業としてやりたいと思うようになりました。
そこで、大学卒業後にそのままネイチャーマジックの職員になりました。

月1や短期で子どもと出会っているうちに、幼児期はどう過ごしていたのだろうと疑問を持ちました。
そんな頃、野沢から森のようちえんのことを知り、野外教育と幼稚園の先生の夢がリンクしました。

0から森のようちえんを立ち上げることになり、はじめは試行錯誤でした。
でも、今の年長さんが、自分たちだけで火を起こしてご飯を炊き、それに下の子が憧れている姿を見て、子どもたちの成長を実感しています。
特別なものではなく、こんな教育方法もあるんだと知って貰えたらと思います。

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