森のようちえん お山歩隊 インタビュー

皆で木登り

保護者(お子さん4歳)インタビュー

Q. なぜこの学び場を選んだのですか?

もともと横浜に住んでいて、その頃から、子どもの外遊びとお友達が必要だと思っていました。
夫の転勤で香川に来ることになり、野外の親子サークルを探して、お山歩隊を見つけました。
実体験から学ぶこと、そのために危ないものも見守る中で使わせること、そして山林の環境が気に入って、すぐにハマりました。
親子組に参加してすぐに、自分以外の大人が子どもを褒めたり叱ったりしてくれて、大きな親戚みたいだと思いました。
うちの子は人見知りな方なので、慣れるのに時間はかかりましたが、だからこそ今、親・親戚以外の大人を信用できていることがとても嬉しいです。
イベント型ではなく日常なので、大人同士が密度の濃い関係を積み重ねることで、この保育が成り立っていると感じます。
また、ようちえん組が始まって、兄弟のような異年齢の遊びや、仲間が成り立っていると感じました。
自然の中というだけでなく、子どもの気持ちの寄り添うことが一番大事だと思っています。
家では向き合いきれないことも、ここでは「子どもの時間」を大切にして、気持ちに合わせてやらせてあげたり、寄り添ってあげることができます。
親としても楽になって、成長できたように感じています。

保護者(お子さん2歳)インタビュー

Q. なぜこの学び場を選んだのですか?

小さい頃は島根の田舎で育って、自然の中で遊んでいました。
もともと自然教育に興味があって、森のようちえんのことも知っていました。
夫の転勤で高知に引っ越し、ドングリランドを知って遊びに来たときに、お山歩隊のパンフレットを貰いました。
子どもが生まれて1歳くらいになってから、室内だけだと物足りないと思ったときに、お山歩隊のことを思い出しました。
外で遊ばせたくて、親子組に参加するようになりました。
はじめは自然の中で遊ばせたいという目的でしたが、湊さんから、大人が干渉しすぎないというお話を聞きました。
子ども同士のコミュニケーションを大切にするということを聞いて、さらにいいなと思うようになりました。
一人目の子で兄弟がいないので、子ども同士でのやり取りや人間関係の中で遊ばせてもらえるのは嬉しいです。
寒いときは寒かったり、暑いときは暑い中で、そのときどきに楽しいことを見つけられるようになってくれたらと思います。
森のようちえんは、まだ知らない人は知らないし、話だけ聞いて無理だと思っちゃう人もいるかもしれませんが、気軽に来て体験してみて貰いたいです。

森のようちえんお山歩隊代表・湊さんインタビュー

Q. この学び場に込めている思い

10歳くらいまで、八王子の田舎でほったらかしで育ちました。
子どもだけの時間・世界の中で、本当に楽しかった記憶があります。
一番上の子が生まれたとき、家の中で2人で居ることにストレスを感じ、外に行ったらとても気分がよかったので、ハイハイの頃から積極的に外に連れて行っていました。
ある日、坂道でもちゃんと転ばず駆け下りているのを見て、「人間って、教えなくても成長する力を持っているんだ」と感じました。
やりたい気持ちがもとにあって、伸びる環境が整っていれば、自分で学び、自分をつくることができるんだと気づいたのです。
幼児のことを知れば知るほど、目には見えないけど、人間の土台になる時期なんだと感じました。
当時は森のようちえんを知りませんでしたが、「外」という環境もいいのだろうなと思いました。
その後、子どもが大きくなって仲間が欲しくなってきましたが、小さい子が定期的に外で遊べる場が周辺にありませんでした。
ドングリランドという森があるのを知って、そこで活動するサークルをつくることにしました。
週1回のおさんぽ会(現在の親子組)から始まって、お母さんたちの預け合いをしようとようちえん組もできました。
今では子どもが3人いて、上の子は小学生になりました。
お山歩隊で大切にしていることは、まず子どもを見て、子どもがやりたいことに心を寄せ、援助することです。
子どもには自ら伸びる力があって、周りを見て行動できるようになっていきます。
「こういう子になって欲しい」を取っ払って、大人の思いで押し付けないようにしたいと思っています。
人間にとって、一番大事な根っこを育むことができればと思っています。
一方で、子どもたちを見ていると、やはり一番影響が大きいのは家庭、そして母親だと感じます。
お母さんも支援することで、もっとお母さんが生き生きして、子育てを楽しいなと思える場所にしていきたいです。

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