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東京賢治シュタイナー学校 インタビュー

低学年授業風景

子ども(18歳男子)インタビュー

Q. 君にとって、この学び場ってどんな場所?

最初は公立に通っていました。
もうよく覚えていませんが、決まった答えを覚えないとすごく怒られるとか、授業中にトイレに行ってはいけないという雰囲気とかが嫌になったようです。
それで、母の提案で、小1の冬にこの学校へ来て1週間体験し、とても楽しかったので入学しました。

低学年の頃は、身体を動かしながら算数や国語などを学ぶのが、とにかく楽しかった記憶があります。
高学年では、公立の経験があまりないので主観になってしまいますが、劇や研究発表など、人前に立って自分を表現することは鍛えられたし、ここでないとできなかったと思います。
他校の高校生などと比べると、自分の意見を持てていると感じることもあります。

今は高3で受験ですが、大学で政治を学びたいので浪人する予定です。
現役合格という意味では、自分は差がついてしまうのかなと思うこともあります。
受験と関係ない授業では、こんなことやってる場合なのかと感じることも……
今、自分の受けた教育を多少客観的に見ていて、「シュタイナー教育の未来」が、この先どうなるのか楽しみだなと思っています。

子ども(11歳女子)インタビュー

Q. 君にとって、この学び場ってどんな場所?

3つ年上の兄がこの学校に入学したので、当時近所の幼稚園に馴染めなかった私も、この学校の幼児クラスに入りました。
そして、その流れで1年生からこの学校に入学していました。
当初はまだ学校が小さくて、先生も温かく、家族みたいな雰囲気でした。
そのせいか、編入してきた子などと比べると、自分は大人に対する不信感が全くないなぁと思います。

ただ、クラスメートが途中で転校してしまったり、外から新しく編入してきたりがちょっと多かったので、低学年の頃はストレスになった時もありました。今は慣れてしまいましたが……
高等部では、とにかく自分で考えさせられることが多く、思想史などでも、知識ではなくその思想の本質を学びます。
自分で思考する力がついたり、自分からやりたいものがどんどん出てくるのを感じています。

これからあと1年で卒業ですが、普通の3年制の高校とは違って、私にとっては12年間の最後の1年なので、とても色々考えてしまいます。
もう1つの家のようだった学校から、離れたい気持ちもありますが、ちゃんと学べてきたのか不安になることもあります。
あと5か月で卒論発表なので、今はそれに向けて頑張りたいと思います。

保護者(お子さん18歳)インタビュー

Q. なぜこの学び場を選んだのですか?

普通の公立に通っていましたが、あまり生き生きとしていませんでした。
子どもの友達がこの学校の土曜クラスに通っていて、うちの子も通い始めました。
5年生になったとき、本人がこの学校の全日制クラスに移りたいと、彼にしては珍しくはっきりと意志表示をしたので、編入させることにしました。
それ以来、埼玉から2時間かけて1人で通っていますが、一度も学校を嫌だと言ったことがありません。

Q. この学び場のよいところは?

うちの子もこの学校の他の子たちも、特に思春期になると、よく先生たちと正面からぶつかり合っているんですが、大前提として「大人を信頼している」と感じます。
圧倒的に先生たちに「受け止める覚悟」があり、それを生徒も分かっているんだと思います。
授業の中で世界のよいものを見てきているからか、まず人を善とする考えがあって、そこから出発してくれているのが嬉しく感じます。

ただ、親としては、うちの子はまだ力を出し切れていないなと焦ることもあります。
先生には「これから花開く」と言われているので、ちょっとやきもきしつつ、待っていたいと思います。
そんなふうに、親自身が成長しようとしていることも大事かな、と思っています。

教師・鴻巣さんインタビュー

Q. この学び場に込めている思い

もと公立高校の教師で、いわゆる教育困難校に勤めていました。
年間100人が中退してしまう中で、教師個人の力だけでなく、学校の制度の中では根本的に足りないと強く感じました。
公立の教師を辞めた後、自分自身の方向を探る中で、鳥山敏子さんの「欲しい学校がないなら作ればいい」という考えに共鳴しました。
「子どもたちを生き生きと育んでいける場はどうつくっていくか」という、根本的な問いかけから始まり、賢治の思想やシュタイナー教育を実践してきました。

今、こうした教育が本当に必要だと実感しています。
世の中を見ていると、人と人とのつながりが薄くなっていて、大人だけれど大人になれない、人とつながれない子どものまま、という人が増えていると感じます。
シュタイナー教育では、人と人、そして自分と世界が「つながりあっていること」をカリキュラムを通して体験して学んでいきます。
また、人間の成長について人間観を持っており、成長段階に合った学びを手渡すことや、教え込むのではなく本人自身の育ちを助けるというやり方が徹底しています。
国や誰かの都合ではなく、「人間としての成長」のための教育が、この時代に大切だと思っています。

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