けやの森学園 幼稚舎・保育園インタビュー

保護者(お子さん年中/卒園生)インタビュー

Q. なぜこの学び場を選んだのですか?

長女の幼稚園を考えていたとき、職場の同僚から、この園がすごくいいと聞いて興味を持ちました。
自然体験が魅力だったのと、人との関わりを大事にしてくれるので、その中で感性が育まれそうと思いました。
住んでいる市からはちょっと遠いのですが、何より園長先生の熱い理念を信頼して決めました。
それから、上の子2人は卒園し、今は下の子が通っています。

Q. この学び場のよいところは?

自然や人との関わりの中で、困難なことを丁寧に捉えて、成長の機会にしてくれると感じています。
喧嘩でも、すぐ謝らせるのではなく、どうしていけばいいか子ども自身に考えさせてくれます。
自然体験でも、危ないと言って止めさせずに、「怖いと思ったら止める」というルールで自己判断を見守ってくれます。
1人1人の子どものよさがあることを信じて保育してくれるので、私も子どもを信じることができるようになりました。

親たちとのオープンな話し合いも多いので、子どもとの関わり方を学ぶことができて、親たちも同じ気持ちで見守ることができます。
上の子たちは、年長で富士登山をしたことが心に残っているらしく、何かの折に「富士山登ったし大丈夫だよ」と言っていました。
たくましく育ってくれていると感じています。

保護者(お子さん年中/卒園生)インタビュー

Q. なぜこの学び場を選んだのですか?

6年前に千葉から引っ越してきたとき、次女の幼稚園を探してこの園に辿り着きました。
家の近くの園も見たのですが、英語などのお勉強をやったり、コンクリートに囲まれていて、ここで楽しんで人間関係が築けるかな?と少し不安でした。
それからけやの森のポスターを見つけて、林の中に子どもたちがいる様子を見て、こういうところがいいなと思いました。
千葉では長女を親が運営する園に通わせていたので、親の参加にはためらいなく、この園に決めました。

Q. どんな場面で子どもの成長を感じましたか?

次女は引っ込み思案で泣き虫なところがあり、このままだったらと心配でしたが、先生たちが「一皮むかせよう」と一緒に考えてくれました。
下の子は甘え上手だったのですが、年中になり年少の子とペアになると、ちゃんと面倒を見るようになりました。
一時期うまくいかなくて悩んでいましたが、自分は(年少のとき)どうしてたかを思い出し、手を振り払われてもまたつないだりと、諦めずに関われるようになりました。
先生や大人からでなく、同年代の子や下の子と関わることで成長できるんだなと感じました。
幼稚園は子どもが最初に関わる社会なので、人との関わりあいを大切にしてくれる、けやの森でよかったなと思います。

保護者(お孫さん年中/お子さん卒園生)インタビュー

Q. なぜこの学び場を選んだのですか?

息子2人をこの園に通わせて、息子も孫にこの園を選びました。
25年前に引っ越して来て、幼稚園を選ぶときに、見た感じも評判もいいなと思いました。
他の園も見ましたが、子どもらしく体を使って遊んだり、勉強ではなく体験するこの園が気に入りました。
本人もここが気に入って、一度も嫌がらずに通いました。

Q. どんな場面で子どもの成長を感じましたか?

計算や英語などの早期教育ではなく、この時期でしか味わえないことをたくさんさせてもらえたと思います。
卒園してからは、打たれ強く、自己主張ができ、自分をしっかり持っている子になりました。
上の子はものづくりが好きで、学校で先生を手伝うなど、大人と一緒にやることに違和感がないようでした。

次男も、職員室や校長室に自分から入り浸ったりと、大人と対等に話せるようでした。
幼稚園の頃から、自分の意見を発表する場がたくさんあったので、大人にもはっきりものを言えるのかもしれません。
勉強は特別できたわけではないけれど、問題なくいい感じに育ってくれたと思います。

今は、孫をときどき送り迎えしています。孫も幼稚園が大好きで、病気になっても行きたがります。
今でも、折々で若いお母さんなどにこの園のよいところを話したりしています。

代表・佐藤さんインタビュー

Q. この学び場に込めている思い

母が保育園を運営しており、いずれそれを継ぐつもりでした。
しかし、お寺に嫁入りすることになって、それが難しくなりました。
それでも、どうしても保育の仕事をしたいと想い続けていたところ、周囲の協力を得られて、お寺で幼稚園を始めることになりました。

仏教の教えを土台に、一人ひとりがもっているものを活かして生きていくことを大切にしたいと考えました。
そのためには、自分で体験し、感動し、発見することだと思いました。
特に、自然の中での冒険は、人間として一番大事な感性や心を育んでくれると感じ、開園当初から力を入れてきました。
ときに苦しい思いもすることで、それでも向かっていける志や覚悟が育つのではないかと思います。
もちろん、大怪我などがないよう慎重に準備しなければいけませんが、それだけの価値があります。

開園15年目にはフレネ教育と出会い、目指すものがここにあると感じて、フランスのフレネ学校との交流を始めました。
子どもでも、色々話し合っていくと、最終的にはとてもまっとうな意見になるのです。

先生の知識やスキルだけではなく、自然が色々教えてくれるし、子どもが子どもを育てるのです。
私たちのしていることは、道端に石ころをたくさん置いて、自分で躓かせるようなものかもしれません。
子どもの気持ちに寄り添って一緒に考えながら、子ども自身が環境を受け入れて、体験から学べるようにと願っています。

また、子どもだけでなく、お母さんたちが好きなことをするのも大切です。
お母さんたちがきゅうきゅうしていると、子どもが伸び伸びできません。
子どもたちのいい環境をつくるためにも、ふれあいマーケットや園内カフェや係活動など、お母さんも楽しいことができる場づくりをしてきました。

卒園児たちはとてもたくましく、中高生になってキャンプボランティアに来てくれると、先生よりも頼りになります。
「自分で学ぶ力」が、「生きる力」なのだなと実感しています。

けやの森保育園前園長・石井さんインタビュー

Q. この学び場に込めている思い

子どもの頃から小さい子の世話が好きで、中学生のときから保育士になりたいと思っていました。
また、野うさぎが身近にいるような自然に恵まれた環境で育ったので、自然が好きでした。
保育を学ぶ大学で、講師をされていた佐藤朝代さん(代表)に出会いました。
その後、たまたまキャンプボランティアとしてけやの森のキャンプに参加して、魅力を感じ、けやの森に就職しました。

初めは先輩と同じようにやらきゃと思っていましたが、好きにやっていいと言われて、自分で「どうしたら楽しいか」と考えながらやるようになりました。
結婚・出産を経てまた復帰しました。自分のクラスで自分の子どもを受け持ったこともあります。
だんだんと色々なことを任せられるようになり、佐藤さんから難しいこと・新しいことを提案されるたびにゾクゾクするようになってきました(笑)。

最近では、自分の発案で、2歳児クラス(4年保育)を始めたり、毎年恒例の展覧会を林の中でやったり、本を出版したりしました。
無理じゃないかと思うことでも、けやの森では、「じゃあどうやったらできるか」を考えます。
産みの苦しみもありますが、その中でどうやろうか考えて、皆とやり取りしながら形にしていくのが嬉しいです。

他に、けやの森らしいことは、親御さんたちとオープンに話し合うことです。
子どもの様子を見て気になることは必ず親に声かけしたり、面談でも、オープンに聞いてきちんと伝えることを心がけています。
月謝を上げるとか、保育園を作るとか、自然活動についてなど、何かあればおその都度母さんたちと話し合って、納得してもらいます。
自然体験活動に親も参加してもらい、子どもと同じ行程を歩いてもらったりもします。
今しかないこの時期を、一緒に子育てしていけたらと思っています。

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