南沢シュタイナー子ども園 インタビュー

温かみのある室内

保護者(お子さん3歳/10ヶ月)インタビュー

Q. なぜこの学び場を選んだのですか?

シュタイナー教育ってどんなものなんだろう?と思って、まず親子クラスに通いました。
そこで体験してみて、気に入ったので、入園しました。所沢から通っています。

大人の目線で無理に何か覚えさせようというのではなくて、子どもがやりたいことを思う存分させてあげたいと思っていました。
この園は、子どもの意志を尊重してくれて、「子ども自身」を大事にしっかり見てくれます。

こちらの先生のお話を伺って、同じ生活リズムを繰り返し繰り返しすることが大事だと聞いて、それを家でもやっています。
そうすると、確かに子どもが自分から自然に動いてくれるんです。もちろん、いやいや期もありましたが、そのときでも比較的すんなり動いてくれたと思います。
園のない土日でも、一日の流れが決まっていると、私自身も落ち着いて子育てができるようになりました。

保護者勉強会や教育講座では、具体的な話を交えて教えてくれるし、本を読むよりも分かりやすく入ってきます。
そうやって色々と学べるので、おうちでの育児も助けてもらっています。

保護者(お子さん3歳/9ヶ月)インタビュー

Q. なぜこの学び場を選んだのですか?

子どもを助産院で生み、子どもが赤ちゃんのときから、こちらの園の講座に何回か参加していました。
幼稚園を選ぶときは色々と迷って、他の教育の幼稚園も見学しましたが、そちらはお受験っぽい幼稚園で、ちょっと違う気がしました。
頭よりも、まず体を育ててあげたいと思って、こちらの園を選びました。

今は、近くに引っ越してきて通っています。
この園の魅力は、縦割り保育のところと、少人数のところです。
縦割り保育だから、お兄ちゃんやお姉ちゃんに憧れたり、小さい子の面倒をみる優しい子になって欲しいと思っています。

また、少人数なので、一人一人に目を配って個別に対応してくれます。

あと、お母さん同士の付き合い方も好きです。
講座で手仕事をしたり、おやつを作ったり、園で分けてもらえる天然酵母を使って、おうちでパンをつくったり…
お母さんたちが、それぞれの得意なことを活かしながら、自分たちも楽しんでいます。

南沢シュタイナー子ども園代表・吉良さんインタビュー

Q. この学び場に込めている思い

私たちの園では、「こういう子どもを育てます」という、固定された理想的な子ども像を目指すのではなく、「いかによりよく『その子らしく』なれるか」を、何よりも大切にしています。

たとえれば、植物の種は、種のときから咲くべき花の形が眠っています。
それと同じように、その子が「ちゃんと自分になっていく」道を、サポートしたいと考えています。
それは、ただ子どもたちを野放しにするということではなくて、植物もその花に合ったお世話の仕方があるように、その子にとって一番助けになるものをいつも考えています。

南沢シュタイナー子どもの園は、特別な子どものための特別な教育施設ではなく、本来の子どもらしさをもった普通の子どもが、のびのびと楽しく過ごせる園です。
シュタイナー教育を前から知っていたり、本を読んだりしたことが全くない方でも、オープンな気持ちで来ていただければ幸いです。
「○○しないといけない」ではなくて、子ども自身を自分のこととして見つめながら、よりよい「その子らしさ」を育んでいけたらと思います。

教師・新井さんインタビュー

Q. この学び場に込めている思い

息子と娘の二人をこの園に通わせていました。
運営委員やクラスの助手などをするうちに、シュタイナーの幼児教育をしっかり学びたいと考え、日本のシュタイナー幼児教育の養成コースを修了しました。
その後、別のシュタイナー幼稚園や保育園、手仕事教室などを経て、縁あって、またこちらの園で働くことになりました。

心がけていることは、大人がどうしたいではなくて、子どもの今のこのあり方が「最善」なのだと信じ、受け入れて、見守ることです。
たとえば、子どもたちが遊んでいるときでも、ずっと見守っていると、遊びがすごく展開して深まっていくことがあります。
いつもうまくいくわけではないですし、ときには導くこともありますが、基本的には、子どもたちが真剣に「遊ぶ力」を信頼して、見守るようにしています。

卒園した方から聞くのは、大勢に流されない子どもになるということです。人と一緒じゃないと不安、というのがなくて、自分の意志で自分のすべきことを決めて行動する、と聞きます。

シュタイナー教育は人間の本質に沿った素晴らしい教育ですが、ほかにも色んな方法があっていいと思います。
園を選ばれる際は、ぜひご自身で足を運ばれて、感じたことを信頼して選ばれたらよいと思います。

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