三河サドベリースクール・シードーム インタビュー

真夏はやっぱり水あそび!

子ども(9歳)インタビュー

Q. 君にとって、この学び場ってどんな場所?

保育園があんまり面白くなかった。先生がきつかった。
「あんまり行きたくない」と言ったら、パパがシードームを知ってて、好きなことをしていいところがあるよと教えてくれた。
それで、「行きたい行きたい!」と言ってここに来た。
今は、好きなことができるからとても楽しい。
スタッフと公園に行けるし、ミーティングで通せば遠足も行ける。
みんなで走ったり、劇をやったり、自分たちだけで計画を立てたりするのが楽しい。
一人で遊ぶこともある。
最近は、きゅーまる(スタッフのあだ名)をみんなで驚かせたりして、「なんてこったい!」って言わせる作戦をしてる。
みんなで面白いことができるから楽しい。

子ども(11歳)インタビュー

Q. 君にとって、この学び場ってどんな場所?

大阪にいた頃、学校にいたくなかった。自分に合わないと思った。
西宮サドベリーを見学したとき、さっちん(代表の黒柳さん)に会った。
静岡に引っ越すことが決まってたから、シードームを見学して、行きたくなった。
公園に行って遊んだり、スクールランチをつくって食べたりしてる。
このあいだはハロウィンパーティーを企画して、劇をしたり、仮装したり、お菓子を持ち寄ったり、ケーキを作って食べたりした。
料理を作るのが好き。
これからは、日本料理を教えて欲しい。
あと、英語を教えて欲しい。
自分のしたいことができるから、楽しい。

保護者(お子さん8歳/6歳)インタビュー

Q. なぜこの学び場を選んだのですか?

中学生のときアメリカ留学をして、自分が今まで小さな世界にいたと気づいたことが、教育への疑問のきっかけでした。
出産をし、いったんは近くの園に通いましたが、自分も子どもも一斉保育に違和感があり、子ども自身が「行きたくない」と言いました。
そこで、三河サドベリーの立ち上げを知り、こちらへ来ました。
以前は「必ずどこかに通ってなきゃ」と思っていましたが、「こうじゃなきゃいけない」だと、公立でもサドベリーでも辛くなってしまいます。
今は、自分たちが心地よいペースを保てるのが一番だと考え、シードームに通うかたわら、ホームスクールなどもフレキシブルにやっています。
成長の段階によって、家にいたいときも外に行きたいときもあるでしょうし、親だけが我慢するのも、子どもだけが我慢するのも違うだろうし、柔軟にやっていきたいです。
家族の状況に合わせて、皆で話し合って納得するやり方をつきつめていくのは、手間はかかりますが、それも大事だと思います。
そうして、家庭が心地よいと、それが学校や職場にも広がっていくのではないでしょうか。
自分たちを枠にフィットさせるのではなく、「心地よさ」を大切に、自由にやっていければと思います。

三河サドベリースクールシードーム代表・黒柳さんインタビュー

Q. この学び場に込めている思い

大学卒業後、子どもの頃から憧れていた保育士になりました。 園での色々な経験と、自分の出産・子育てをする中で、旦那さんの紹介で「世界一素敵な学校」を読み、目から鱗でした。
それまで勤めていた園を退職し、「園から学校時代にかけて、ずっと自由に過ごしていけるところはないかな」「出会う子たちと、責任を持って一生の付き合いをしていきたい」と思うようになりました。
自分の娘のことを考えても、必要かどうかわからないテストや入試で悩んだりするよりも、社会に出て役に立つことを身につけた方がいいし、本人の資質を伸ばしてあげたい。
でも、通える範囲にそういうところはなく、思いきって自分でサドベリースクールをつくることにしました。
毎日、子どもたちの力を見せてもらうことが、喜びであり、励みにもなっています。
自然に会話で出てくる言葉や、やってのけることなどにハッとさせられます。
例えば、5歳の女の子が、「わたしは大きくなったら人の役にたつことがしたいんだけど、何がいいと思う?」と相談してきて、人から言われなくても自然に役に立ちたいと感じるんだなぁと思いました。
大人が用意したり決めたりする必要はなくて、子どもたちはそれぞれに伸びていく力を持ってるんだということを、毎日子どもたちから教わっています。
子どもの力の素晴らしさを多くの方に知って欲しいと思います。

スタッフ・杉浦さんインタビュー

Q. この学び場に込めている思い

小さい頃から保育士になりたかったんですが、「指導する」という感じは嫌でした。
自由な絵画教室「子どものアトリエアートランド」提携アトリエでスタッフをして、「学校がこういう風ならいいのにな」と感じました。
そんなとき、友人の紹介で、シードームの立ち上げを知り、パンフレットのイラストを描いたのがきっかけで、スタッフになりました。
振り返ってみれば、自分が学校に通っていた頃、評価を気にして、いい子にするのが当たり前と思っていたこともあったように思います。
でも今は、今まで当たり前だと思ってたことがそうじゃない事に、、子ども達と関わる中で、日々気づかされています。
心がけているのは、「信頼して待つ」ことです。
「待つことが大事」と考えていますが、以前は、自分の考える道筋になることを期待して待ってしまっていました。
そうではなくて、「この子が選ぶ道なら、何を選択しても正解なんだ」と考えて待つようになってから、子どもの発想や選択肢の豊かさ、柔軟性に驚かされることがますます増えました。
今、毎日子どもから貰っているものが多く、本当に幸せです。

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