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自由学園幼児生活団 幼稚園 インタビュー

真剣にお話を聞く

保護者(お子さん5歳、2歳(ことりぐみ))インタビュー

Q. なぜこの学び場を選んだのですか?

私も夫も、中等科から自由学園で学びました。
結婚後、栃木に住んでいましたが、東京に転勤になり幼児生活団への入園を考えました。
子どもを1人の人間としてきちんと向き合うところや、自立を大切にするところがいいと思って、こちらに入園させることにしました。

『任せる』ことが大切という考えに共感して入園しましたが、入ってみると、私自身がつい子どもに対して口出し・手出ししそうになります。
日々葛藤で、母としても鍛えられています。

この園ではお母さんも色々やることがあって忙くはありますが、お母さん同士の一体感があります。
大事なことを話し合えたり、心にゆとりのある生活のためのヒントを貰えるのが嬉しいです。

Q. どんな場面で子どもの成長を感じましたか?

息子はやりたい思いが強く、生活講習でも興味を持ってやるのですが、続けることが難しい性格です。
でも、生活団では全員で同じことを励むので、お友達が刺激になってくれています。
親が言うよりも、お友達の頑張りが力になっているようです。

また、元気が過ぎて人を悲しませることもあるのですが、子どもたち同士で話し合いをさせてくれるので、すぐに分からなくても心に残っているようです。
やはり、身近なお友達の存在が大きいと感じています。

保護者(お子さん5歳、卒園生)インタビュー

Q. なぜこの学び場を選んだのですか?

私はずっと働いていて、産休・育休を取りながら子育てをし、長男は保育園からこちらの幼稚園に転園しました。

はじめは、環境や敷地や園舎を見て、緑が多くて素敵だなと気に入りました。
それから学校のことを調べて、自分のことは自分でできるように、子どもが持っている力を信じる、などの理念がいいと思い、ここを選びました。

今も働いているので、行事の参加が難しいときもありますが、先生たちがよりよい方法を一緒に考えてくれます。
これは子どもに対しても同じで、「こうしないとダメ」ではなく、自分で考える機会を子どもに与え、一緒に考えてくれます。

また、お食事づくりなど親がすることが色々あります。
正直、親がこんなに色々関わるとは知らずに入園したのですが、この機会がないとやらなかったし、子どもも喜んでくれるので、よかったと思っています。
親自身が学ぶ機会になっています。

Q. どんな場面で子どもの成長を感じましたか?

上の子は静かなタイプですが、生活団では全員の前で話す機会がたくさんあります。
機会を与えられることで、徐々に自信を持って話せるようになりました。

初等部(小学校)に入っても、責任を持って自分の考えを言うのが当たり前という環境なので、苦手なことにも頑張ってやり遂げる力がついたように思います。

保護者(お子さん5歳)インタビュー

Q. なぜこの学び場を選んだのですか?

主人の母が友の会の会員で、幼児生活団を紹介され、子どもの個性を引き出してくれる幼稚園だなと思っていました。
東京の中野区に引越し、頑張れば通えると思い、ことりぐみ(未就園時クラス)の頃からこちらに通いました。

入園前に、生活団を知っている方から「お母さんが勉強できる」と聞いていました。
だから色々教えてくれるのかと思っていたら、そうではなかったのが不思議でした。

でもしばらくして、他のお母さんの姿勢や、子どもの様子に、自分が丁寧に向き合うことで発見する、そういうことが勉強なんだと気づきました。
昔は育児書通り育てようとするタイプでしたが、本当の意味で『待つ』ということが分かるようになった気がします。

Q. どんな場面で子どもの成長を感じましたか?

子ども同士で話し合うようにしてくれることがいいと思います。
以前、子どもが、園の隣家の敷地内にスコップを落としてしまったとき、まずは子どもたちでどうしたらいいのか話し合いをしたそうです。

先生からも、親は口を出さないでいいですよと言われたので、見守っていたところ、自分でピンポンを押して取りに行くと決めて、頑張って挑戦していました。

生活講習も、上の学年の子どもから教わるので、自分にもできそうだと、その日から頑張っています。
自分たちでできる、という力が育っていると思います。

学園長 兼 園長・矢野さんインタビュー

Q. この学び場に込めている思い

中等科~最高学部(大学に相当)まで、10年間自由学園に通っていました。
「自分たちのことは自分たちでやる」という教育方針が好きで、高等科の頃から「自由学園の先生になりたい」と思っていました。

4年半留学して自由学園に戻り、男子部中・高等科の英語教師になりました。
それから学園長のお話をいただいて、就任しました。
自由学園は2015年で95年目です。創立者が一代目、その三女が二代目……と続き、私が五代目です。

自由学園の理念は、「よく生きる人を育てる」ということです。
「よく生きる」とは、自分さえよければいいではなく、自分が属するところをよくするということです。

自由学園では、学習指導要領に基づいた教科教育に加えて、自分たちで学校の掃除をするのはもちろん、中高等科以上になれば、芝生や庭園の管理をしたり、昼食を作ったりします。
皆で力を合わせて、「学校をよりよくする」という経験をしながら、知識を自分のものとして身につけ、人間形成をしていきます。
それが、卒業してから「社会をよりよくする」という意識や力につながると考えています。

Q. この学び場に興味がある親子へのメッセージ

学園長になって、創立者の理念を今の人に伝えていく使命があると感じ、改めて理念を共有することに努めています。
児童・生徒たちにも、「同志・同学・同行の友」をはじめとする創立者の言葉などからその思いを伝えています。

自由学園では、教師も生徒も、共に理念を共有し学び合うという意味が込められています。
今も、生徒たちが様々なことを自分たちで工夫していますが、自治の力はもっと高められると思っています。
生徒たちも志をもって、「自分で自分を鍛える」という気概を持って欲しいです。
そして、自分の使命を持って、社会に出て欲しいと思っています。

副園長・須永さんインタビュー

Q. この学び場に込めている思い

子どもが生まれたとき、「友の会」に入会し、その後自由学園のことを知りました。
そして、3人の子どもをこの園に通わせ、その後指導者として勤務するようになりました。
その後、2014年度から副園長をさせていただくことになりました。

幼児生活団の基本は、「自分で考える子どもに」ということです。
自分のことは自分でできるように、自ら考え自分で対応していく力を育むことを目指しています。

理屈で教えるのではなく、体験を通して感性を身につけられるようにしています。
そのために、子どもが困っている時には、子ども自身が何を困っているのかを自分で理解して、自ら手伝ってほしいことを発信できるようにと思っています。

子どもたちについては、毎日を真剣に生活していくことを、より大切にしていきたいです。
真剣にというのは、物事に丁寧に向き合い曖昧にしないということです。

また、子どもの発達や父母との関わり方について、時代の変化にどう合わせていくのがよいか、これからも考えていきたいです。

幼児生活団通信グループ担当 兼 未就園児クラス指導者・藤野さんインタビュー

Q. この学び場に込めている思い

自由学園卒業後、大阪や西宮の友の会幼児生活団の指導者をし、その後生活工芸研究所(※2)で玩具や人形の企画・製作をしていました。
その後、幼児生活団で通信グループを担うようになり、現在は、通信グループと未就園児クラスの担当をしています。

現在、会員が全国・世界に500人弱いますが、なるべく多くの子どもたちや家庭の実態を把握できるようにしたいと思っています。

ご家庭からいただくお手紙やメールには、ダイレクトにではなくても、皆様にフィードバックできるよう心がけています。
折に触れ、はげみ表を返送していただきますが、添削指導ではなく、お互いの様子を知り合い共有することを目的にしています。

この通信教育は子どもだけでなく、子育ての指針やお母様方の励みにもなればと考えています。

これからも、会員相互や幼児生活団を身近に感じていただけるような発信と内容作り、また時代に合ったツールも検討していきたいです。

海外や地方在住の会員の方が東京にいらした時には園に体験入園することもできます。
毎年夏に、東京と地方で会員の方が集まる会も開催しています。

幼児期に親子で真面目に向き合うことの大切さと、日々の生活を丁寧に暮らすことへの共感を広げていけたらと願っています。

(※2 自由学園生活工芸研究所。自由学園女子部の卒業生が立ち上げた、子ども用品・生活雑貨のお店。現在は、株式会社 自由学園サービスにより運営)

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