八幡カトリック幼稚園 インタビュー

それぞれ好きな活動に取り組む

園長・中尾さんインタビュー

Q. この学び場に込めている思い

幼児教育を目指し最初に出会ったのは、もちろん一斉保育でした。
40余名のクラスの全員が喜んで参加できるカリキュラムの作成や導入・展開をどのようにしたらよいか悩みながらの日々でした。
例えば絵を出品するからと描きたくない子にも無理やり描かせたり……
こんなことでいいのだろうか、子どもにも思いがありそれを大切にするとき効果があるのでは、と感じていました。
同じことをしてもひとりひとり興味や発達の違いで課題を変えないといけない事に気づき、一斉保育に疑問を持つようになりました。
そんな時、「幼児の秘密」というモンテッソーリ教育の書物に出会いました。
これならと光が見えたもののどのように実践するのか分かりません。
当時モンテッソーリ教育の養成コースはなく、講習会に参加し、納得はいくものの実践は分からないところも多くありました。
上智に養成コースが出来たのを聞き本格的に学び、善福寺子どもの家に勤務し実践を学ぶことが出来ました。
その後宮崎の幼稚園を一斉保育からモンテッソーリ園に10年かけて移行する経験を経て、当園に就任しました。
当園は、かなり前からモンテッソーリ教育に取り組みながら、職員の養成は出来ていなかったため、まず3名が養成コースに行き、モンテッソーリ教育の環境を整えて行きました。
今では、全員養成を受け、教師は、一人一人に適切な援助をしています。
子どもたちは大人が教育するのではなく、自分で選んだことに満足するまで取り組みながら、自分自身を創っていきます。
そこには一斉保育では見られなかった目の輝きや真剣に取り組む姿に魅了されるものがあります。
モンテッソーリの活動に限らなくても、没頭できることにとことん取り組める環境によって、子どもは変わっていきます。
これからの社会を担う子どもたちが、自分で選び、自分で考え、周りの人と助け合う大人として育って欲しいと願っています。

教師/2歳児クラス担任・木村さんインタビュー

Q. この学び場に込めている思い

短大でモンテッソーリ教育について学び、こんな保育があるのか!と目からウロコでした。
自分が小さいときは何をするにも自信がなかった記憶があり、こんな教育を受けていたら人生が違ったかもしれないと思いました。
卒業後この園に勤め、中尾園長が就任してからモンテッソーリ教員養成コースに通わせてもらいました。
出産で退職し、自分の子どももこの園に入れました。そして、手が離れてからまた働かせていただくことになりました。
自分の子どもが生まれて、見ていると、「やっぱりそうだったんだ」という思うことがたくさんありました。
子どもの持っている色んな力を信じて援助することで、どれだけ伸びるかも実感でき、とてもいい期間でした。
今は、お母さんの悩みも分かる立場として、より深く関わることができるようになりました。
色々な不安や迷いを聞いてあげられる、話しやすい存在になることを心がけています。
また、2歳児クラスでは、お母さんに来てもらい、私たちの子どもへの接し方を実際に見てもらっています。
子どもは小さくても、自分の想いがあり、色々感じています。
一緒に保育をしながら、子どもの気持ちの受け止め方を学んでもらえればと思っています。

教師/2歳児クラス担任・山下さんインタビュー

Q. この学び場に込めている思い

下関のモンテッソーリ園に勤めたのをきっかけに教員養成コースで勉強しました。
もともとモンテッソーリ教育のことは知りませんでしたが、夢中で勉強しながら実践するうちに、とても素敵な教育だと分かってきました。
結婚して北九州に移り、子どもを3人この園に通わせました。
3人目が卒園したタイミングで、先生として手伝わせてもらうことになりました。
今、子どもが大きくなって感じているのは、子どもに自分で考えて選ぶ力がついているということです。
普段は優しい子ですが、受験や進路など、本当に考えないといけないときに、自分でしっかり考えて選んでいました。
モンテッソーリ教育で、お仕事を自分で選んでやっていたことなどが力になっているのかなと思います。
2歳児クラスを担当していると、子どもが来るたびに成長しているのがよくわかって、とても楽しいです。
お母さんたちに保育を見てもらうことで、お母さんたちが変わって下さるのが嬉しいです。
お母さんが変わると子どもも変わるので、すごく緊張しますが、頑張りたいと思っています。

教師/主任・鈴木さんインタビュー

Q. この学び場に込めている思い

自分自身がこの園出身です。
教具を使ってお仕事をしたのを、よく覚えていました。
短大で保育の勉強をして、一般の幼稚園はお仕事をしないんだ!ということに、逆にびっくりしました。
実習でここの園を選び、少しずつモンテッソーリ教育を学んでいきました。
子どもの持っている力を引き出してあげるお手伝いがしたいと思い、この園に就職しました。
今実際に子どもと接していて、子どもの伸びる力はすごいと感じます。
集中力や真剣さは驚くほどです。
卒園した子の話を聞くと、モンテッソーリ教育が役立っていると感じることができ、嬉しく思っています。

教師/クラス担任・下条さんインタビュー

Q. この学び場に込めている思い

縁あってこの園に勤めることになり、この園でモンテッソーリ教育に出会いました。
たずさわるにつれて、モンテッソーリ教育の大切さを感じるようになりました。
一人ひとりの興味・関心に応じて、とことんそれができる環境をつくっています。
好きなことばっかりして大丈夫?と言われることもありますが、興味のあることをとことん繰り返すことで、その子自身が成長します。
それから、他のことに興味を持ったり、苦手なことにも挑戦できると考えています。
自分の子どもができてから、やっぱりここに通わせました。
家から遠かったのですが、公共交通機関を使ったり、たくさん歩くことが、色々な経験の機会になったと思います。
自分の子どもを見ていても、ここでの教育が土台になって、小中高と上がるにつれてどんどん意欲が出てくることを実感しています。
卒園後も、自分で興味を持ったことにとことん取り組むとか、段取りや順序よく物事を考えるという話を聞きます。
進路も自分で決めるなど、自分の人生を自分で切り開く力が育っていると感じます。
それを親が「こうしなさい」と押し付けてつぶさないで、親も一緒に考えて共に歩むきっかけに、この園がなれればと思っています。

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