デモクラティックスクールさいたまあみゅーず インタビュー

1人1人のペースで過ごす

子どもインタビュー

Q. 君にとって、この学び場ってどんな場所?

●11歳女子
自分で1から企画できて学べる場所です。
アイデアを考えることも楽しいけど、それが実現した時に嬉しいなーって感じる。

●11歳男子:
学校のルールも予算も、企画とかも、ミーティングで皆で決める。
大人も子どもも誰もが対等でデモクラティックな学校です。
学ぶこととか他の人に決められても、身につかないし、自分で何を学ぶかを自分で決められるのがここの良い所だなあと思います。

この学び場に興味がある子へのメッセージ

●11歳女子
来てくれたら嬉しいけど、「学校を一緒に作りたい」って気持ちがある人に来てもらいたいです。
責任持つのは面倒くさいなーって人は、気持ちをちゃんと持ってから来てくれたらいいな。

●11歳男子:
わからない事あったら何でも聞いて下さい。
あと、ただただ遊ぶ場所じゃないから、「自分たちで一緒に学校つくりたいんだ」って思いを持って来てほしいです。

保護者(息子11歳)インタビュー

Q. なぜこの学び場を選んだのですか?

息子が幼稚園年長の2学期頃に、友人を通じてあみゅーずの存在を知りました。そんなところがあるんだぁと新鮮に思い、息子と一緒に見学へ。

あみゅーずは田んぼに囲まれたのどかな住宅街の一軒家で、最初から親しみが湧きました。その日のうちに彼とメンバーが連れ立って外に遊びに行ったことを、強く覚えています。

「近くの小学校とあみゅーず、どちらに行きたい?」と息子に聞くと、あみゅーずに行きたいという答え。小学校は籍だけ置く手続きをし、卒園と同時にあみゅーずに入学しました。

私が仕事をしているため、いずれは一人で通えるようになる必要があったので、大宮駅から出るバスがあみゅーず近くに停まることも大きなポイントです。

Q. 不安は無かったですか?

自分でも不思議なくらい、不安はありませんでした。どんな日々になるんだろう?という楽しみのほうが大きかったです。

先のことはわからないけど、元気に毎日を積み重ねていこう!という気持ちでスタートし、5年経った今も同じ気持ちで過ごしています。

スタッフの田中まみさんとは、学びや子育ての話からくだらない世間話まで、何でも話せる安心感があります。

最初の頃は通学の付き添いにエネルギーを使いました。しばらくして乗り継ぎに慣れると、私が先に家を出ても一人で起きて支度してあみゅーずに行って帰って来られるようになり、とても楽になりました。

Q. どんな場面で子どもの成長を感じましたか?

感情のコントロールが上手くなったことでしょうか。何か嫌なことがあっても、気を取り直すのが早くなりました。
それは、遊び同様、喧嘩も思いっ切りやっているからかな~と私は感じています。

友だちとの本気のやり取りを通じて、ゴチャゴチャした状況やゴチャゴチャした気持ちをどう平らな方向へ持っていくか、彼なりに学んでいる気がします。

それと、電車の遅延や乗り過ごし、行き先間違いなどのイレギュラーな事態に動じず対応できるようになったのも、大きな成長ですね。

この学び場に興味がある保護者へのメッセージ

子どもたちは、どの子も本当に一人一人違うなぁ、それぞれのペースや持ち味があって面白いなぁ、と感じます。

その一人一人の違いをとても大切にしてくれるあみゅーず、もし興味を持たれたら、ぜひ一度遊びに来てみてくださいね。

スタッフ・田中まみ様インタビュー

Q. この学び場に込めている思い

これまでいろんな教育を調べたり実際に見学していた中で、大人側は「この教育は良い!」と思っていても、子ども達があまり楽しそうじゃないなと感じる時がありました。

そんな時に『世界一素敵な学校』というサドベリー教育の本を読んで、「子ども自身が学びたいと思った時が、本当に学ぶべき時(学びが1番吸収される時)」という言葉にとても共感したんです。
私も、本人が望まない時に大人がいくら教えても、結局子ども達には身につかないよなあとも思っていたので。

そして「これだ!」と思ったものの、埼玉県には1つもサドベリーがなく。また、埼玉でも子育てのことや学校のことで悩んでいる人もきっといるはずだから、「こんな学び場があるんだ」と知るだけで安心できる人もいるんじゃないかなと。
そんな思いがあって、この学び場を作りました。

大人側が「こういう学校がいいんじゃない?」というのではなくて、子ども自身が「こういう学校をつくりたい!こういう場所で学びたい!」という思いで子ども自身が学校を作っていく、そんな学校づくりをこれからも大切にしていきたいと思っています。

Q. この学び場に興味がある親子へのメッセージ

もしお子さんがこの学校を気に入ってくれたら、その気持ちを信じてあげてください。

ただ、親御さんが乗り気でも子どもはこの学校に心が向いていない場合もあると思います。
そんな時も、子どもの気持ちや選択を尊重し、信じてあげてもらえればと思います。

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