理事長・白間正基様インタビュー
Q. この学び場に込めている思い
もともと中学時代に私自身がいじめを受けていて、学校に行く事ができなかった時期がありました。ただ、担任の先生が必死に私を支えてくれて。
そういう先生との出会いや家族の支えもあって、「高校から再チャレンジしようかな」と思えるようになり、また前を向くようになりました。
その後は、もともと好きだった漫画イラストを勉強するようになり、同人誌サークルを立ち上げ300名近くが参加するほどになりました。その大半が中学・高校生だったのですが、実はサークル活動には来るけれど学校には行っていない子が多かったのです。
そして、「学校は自分のことを理解してくれない」と話す子や、進路の相談をされるケースが増えてきて、支援機関につなぐだけでは物足りなさを感じました。
自分自身が先生に支えてもらった経験もあったので、その恩返しも込めて「自分でこの子たちを支える場所をつくろう」と思いフリースクールを立ち上げました。
ここに来ても、最初から人と話したりしなくても大丈夫ですし、来て漫画だけ読んで帰っても良いですし、「あそこなら行けるなあ」と感じてもらえる居場所になれればと思っています。
Q. この学び場に興味がある親子へのメッセージ
学校に行っていないと、保護者さんは「なんで行けないの?」と思い悩んでしまったり、子ども自身も周りの目が気になって苦しくなってしまう事もあると思います。
でも、学校に行けなくとも、引け目に感じる必要はないと思います。
学校も、学びがある大切な場所だと思います。ただ、そこにペースが合わない子ももちろんいます。
そんな時には、学校以外の場所でも、その子なりのペースで学んだり、進んでいける選択肢が必要だと思います。
花鶏学苑を、その選択肢の1つとして考えてもらえたら嬉しいですね。
何も話さずゆっくりするだけでもいいですし、趣味の話でも、漫画の話でも、どんな話でも聞きますよ。