藍住ひまわり保育園 インタビュー

たっぷりあそべる園庭

保護者(お子さん1歳11ヶ月)インタビュー

Q.どのようなきっかけ・経緯でこの園を選んだのですか?

息子が一日のほとんどの時間を過ごす場なので、町内の保育園をすべて見学しました。
息子には、おもちゃがないと遊べないような子ではなく、何ででも遊べる子、自分で考えて動ける子に育ってほしかったので、この園の保育方針がよいと感じました。
また、町内で一番広い園庭があることも魅力でした。

Q.この園に通って、お子さんにとってよかったなと思うのはどんなときですか?

家では祖父母や曾祖母にも可愛がられ、わがままな面もあったのですが、この園に通うようになってから、自分のことを自分でやるようになったり、私の世話もしたがるようになりました。
何よりも、お迎えの時に、満足した様子が子どもの素振りから感じられるのがよかったなと思います。

Q.この園に通って、ご自身にとってよかったなと思うのはどんなときですか?

以前、園で息子と一緒にいた際にカブトムシをみつけ、息子に教えようとしたら、保育士さんから、「言うたらあかんよ。ちょっと待ってね」と言われたことがありました。
「子どもが自分でみつけるのを待つ」ことが大事だと教わりました。折に触れて「一歩下がって見守る」ことを教えていただき、子どもへの接し方が変わりました。
以前は、子どもが実体験をする前に何でも言葉で言ってしまっていましたが、子どもがやるのを待てるようになり、できた時に一緒に喜べるようになりました。

代表者/園長・寺西さんインタビュー

Q.どのようなきっかけ・経緯でこの園の代表になったのですか?

長年、保育にたずさわる中で、社会福祉法人蒼生会阿部理事長(八万ひまわり保育園園長)と出会い、同じ保育観であることから、平成24年4月、旧藍住町東保育園が民間移管される際に、園長職の依頼を受け、現在にいたっています。

Q.子どもたちのために、どんなことを大切にしていますか?

自然の中でのびのびと自発的に遊ぶことを大切にしています。保育士は指示、命令、禁止、許可の言葉がけをなくし、見守ることを心がけています。
愛情を持って見守ることで子どもたちは、自分から自由に遊ぶことができます。お母さんから離れられずに泣いて手をつないでいた子も、心が育つと離れられます。
園庭には土、水、砂、草木などの自然物を配し、人工的な遊具は最小限に留め、子どもたちが自分から必要な物を探し出して遊べる環境を大切にしています。
園庭にある草花はどれも、自由に採ってよく、子どもたちは花や実や木の皮や棒などを遊び道具にしています。棒を持った子どもは、それで土に絵を描いたり、穴を掘ったり、何かに見立てたりし始めます。
保育士には、ただ見守るだけではなく、子どもが手に棒きれを持った時、それをどんな風に使っているかをよく見て、子どもの心の発達の様子を保護者に伝えられるかと問いかけます。

Q.これからやっていきたいことや、より力を入れたいことはどんなことですか?

旧藍住東保育園の時からあるクスノキに加え、園庭に木の実のなる木を植えています。
町役場から不要になったコナラやサルスベリをいただいたので、園庭に植えて里山をつくりたいと考えています。
木の実や落ち葉は、子どもたちの遊び道具になるし、木陰が日よけにもなります。
子どもたちが、自分で探したもので遊べる、必要なら自分で探して来ることのできる環境を創っていきたいと考えています。

保育者(3歳児クラス)・勝野さんインタビュー

Q.どのようなきっかけ・経緯でこの園の保育者になったのですか?

以前は、徳島県内の公立・私立の保育園で働いていました。
4年前、旧藍住東保育園が民間移管され、藍住ひまわり保育園になる際に、希望して採用されました。
家も近く、旧保育園の1期生として自分が育った保育園でもあったので希望しました。

Q.日々の保育において、どのようなことを心がけていますか?

「みてるよ」と視線を送ることをとても大事にしています。
言葉がけを控え、子どもの心の動きに目を向けた保育をしていきたいと思っています。

Q.この園で、子どもたちはどんな様子で過ごし、育っていますか?印象的なエピソードなどを教えて下さい。

日々の子どもたちの様子を「エピソード」という形で記録に残し、保育士間で共有しています。
その中からの紹介になりますが、梅雨時、畑にいろいろな野菜を植えた後、「早く大きくならないかな?」と楽しみにしていた3歳児が、大きなきゅうりが収穫したくて、他の園児に「とったらあかん!」と言い出す場面がありました。
他の園児がいなくなると、必死になってきゅうりを探しますが、残っているのは小さなきゅうりのみ。何度か触ってはとらずに、他のを探し、十数分たって、どうしようもなくなって小さなきゅうりを大事そうに収穫してきました。
「欲しい」思いと「大きくない」という思いの葛藤に自分で折り合いをつけ、納得のいく結果をみつけたことで、また一つ成長したように思います。

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