沖縄サドベリースクール インタビュー

保護者(息子5歳)インタビュー

Q. なぜこの学び場を選んだのですか?

当時、息子は幼稚園の年中さんでしたが、毎日「幼稚園に行きたくない」と言って泣いていました。
彼はのんびりマイペースで、好きなことは何時間でも集中してやるタイプだったので、幼稚園で先生の言うこと以外はしてはいけなかったり、時間が区切られたりしているのが本当に辛かったようです。
「このままでは小学校で本人が苦労する」と思う一方で、私自身は彼のこういう性質を好ましく思っていたので、どうしたら自信を失わずに成長していけるのか悩んでいました。
ただ、サドベリースクールのことを知ったとき、「このスタイルなら息子は彼らしいまま成長できる」ととても嬉しく思いました。サドベリーの体験入学に行ったら、わずかな期間で目に見えて変化し、幸せそうで活動的になりました。その後、本人が入学を希望したので、思い切って横浜から沖縄に移住しました。

Q. 不安は無かったですか?

息子が通っていた幼稚園は、山を丸ごと使った自然豊かな園で、いとこたちも楽しく通っていたんですね。それでも、最初に辞めることを決めるまでは、毎日眠れないほど悩みました。でも、その後はすべてがスムーズに進んでいき、気がついたら沖縄で暮らしていたという感じです(笑)。
また、息子は今はまだ文字にもあまり興味がないようで、ひらがなはだいたい読めるけれどカタカナはほとんど読めない、という状況ですが、不安は感じていません。
むしろ、「外からの強制がなかったら人は何をどんな風に学んでいくんだろう」ということに興味があり、楽しく観察しています。先日、独自の方法で繰り上がりの計算をしているのを見たときには、「インド式計算術みたい!」とワクワクしました(笑)。

この学び場に興味がある保護者へのメッセージ

赤ちゃんのときには、みんなが個性的な存在として、成長速度の違いもそのまま受け止めてもらえますよね。
それが、「この年齢からはみんな同じ速度で成長しましょう」となるのは、不自然な感じがしていました。
本当にいろいろな個性の子どもたちがいる中で、あるひとつの教育スタイルに統一したら、それがなんであれ、合わない子は出てくるはず。そういう子どもたちが、自由に別の教育を選択できるようになるといいなぁと思います。
サドべリースクールも、まずは体験入学したうえで、子ども自身が入学するかどうかを決められたらと思います。もし、そのときは入学を希望しなかったとしても、教育には別の選択肢もあると知っていることは、その子の大きな支えになっていくと思います。

保護者(娘8歳/娘10歳)インタビュー

Q. なぜこの学び場を選んだのですか?

沖縄サドベリースクールの運営に関わっている友人から話を聞きました。その後、東京の友人からミュージカルのチケットをプレゼントされたんです。そのスケジュールに合わせて航空券を買っていたところ、なんとそのミュージカルの次の日に、以前から交流のある本田健さんが教育講演会を行うというので、迷わず家族で参加しました。
(本田さんが紹介されていたサドベリースクールの)資料映像の中の凛々しい生徒がとても輝いていて、希望を持ちました。そしてダニエルの言葉の中に、共感するエッセンスが満載だったこと。何よりも自分の仕事が、好きなことを深めて学ぶことそのもので、この教育以外に無いと確信してしまったのです。

Q. 不安は無かったですか?

幸い、こだわりの保育園で保護者の意識が高く逆に小学校では普通教育の限界を感じてしまっていたので、今は確信と希望を感じています。また、わたし自身が自己探求好きなので、サドベリーの理念にとても共感してしまうんです。

Q. どんな場面で子どもの成長を感じましたか?

はじめはデモクラシーについて、あまりに知識も経験もないことに打ちのめされました。とにかく始めは「挑戦的に放任」してみました。ひたすら忍耐です(笑)。
次に「自由と放任」の違いに気づきはじめ、子どもたちに対し、親の側の主張もきちんと声に出して述べることを大切にしました。そうすると、お互いの主張を認め合う関係が生まれて感動したことを思い出します。
ゆっくりとした歩みですが、着実に前へ進んでいることを感じています。

この学び場に興味がある保護者へのメッセージ

普通教育との違いにギャップを感じていると思いますが、親の決断が、子どもをストレス社会から解放し、幸せに生きる力を育てる喜びを感じています。
はじめはささやかな一歩をなかなか感じられないかもしれません。しかし、この教育を通して自分が学び、気付くことを意識すると、人生が変わります。
不安に思うことがあればなんでもお聞きください。

保護者(息子7歳/息子8歳)インタビュー

Q. なぜこの学び場を選んだのですか?

まず、長男は小学校へ通っているころは、朝学校へ行く足取りも重く、時には体調不良も訴えました。マイペースで恥ずかしがり屋の彼、学校の競争、友人関係に疲れていたと思います。学校生活の中で彼が自信を失っていくのが分かって、このままではいけない、息子に合った学校がきっとあるはず! と彼に合った学校を探すことにしました。
そして学校を探していたころ、偶然入った宗像堂(スクールの隣のパン屋さん)でサドベリースクールの話を聞き、これだ! と興奮したのを覚えています。
自由な学校であることは分かっていましたが、スタッフに実際に話を聞くと想像以上で(笑)。時間割もないし、お弁当をいつ食べるのかも本人の自由と聞き、本当に大丈夫? と少し不安になりました。
でも、この教育の理念について書かれた本『世界一素敵な学校』を読み終える頃には、希望とわくわくした気持ちでいっぱいでした。 早速、息子を体験入学に連れていくと一日目で「この学校がいい、もう前の学校には行きたくない」と言いました。その日からずっと、彼は沖縄サドベリースクールに通っています。

Q. どんな場面で子どもの成長を感じましたか?

まず、先に長男が入学し、とてもイキイキしだしました。こんなにおしゃべりだったかな? と思うほどよく話をするようになりました。それを見ていた次男も当然「サドベリーに行きたい!」と言うようになり、遅れて彼も入学しました。
すると、子ども達はもちろんのこと、親の私まですごく気持ちが楽になり、穏やかに日々を過ごせるようになりました。今までの学校生活のストレスから解放されたのです。

この学び場に興味がある保護者へのメッセージ

サドベリースクールは「本来の自分」と出会っていく場所だと思います。
子どもには自分で学んでいく力があることを日々実感しています。
こんな教育もあることを、いろんな人に知ってもらいたいと思います。そして教育の選択肢のひとつになれば嬉しいです。

スタッフ・宗像さんインタビュー

Q. この学び場に込めている思い

沖縄サドベリースクールでは、子どもたちは日々、自分の事は自分で考え、過ごしています。
何をするか、しないか、自由です。大人の意図で提案、誘導したりはしません。ひとりひとりが自分の中から出てくるものを大切にしています。
スクールの事は日々、自分も含む皆で考え、運営しています。自由と責任は一緒だと、肌で感じ、お互いにどうすれば心地いいか、自然に考え、話し合っています。
スクールのルールも納得いかなければ、ミーティングで話し合って変えることができます。何か問題があればミーティングで話し合ってルールを作ったり、どうしたらよいか気が済むまで話すことができます。誰からも評価をされる事が無いので、自分の考えを伝えることをするし、人の考えを認められます。
人の事を尊重できるのはもちろん大切ですが、自分を尊重する事も大切だと思います。
『何をしていても、していなくても良い』という、その人が本当に自分でいることを歓迎された心地よい環境です。
サドベリー卒業生の私は、生きていく中で、大切な事、重要な事がサドベリーで過ごす日々を重ねるうちに自然に身についたように感じます。
どんな自分も受け入れる、人と対等に接することで、人との(友達、仕事、家族)関係が、深くていい関係にでき、幸せだと感じています。
サドベリー教育は世界中にあるのですが、色々なサドベリー出身者に会うと、皆さん自分の人生を楽しんでいるということが感じられます。

Q. この学び場に興味がある親子へのメッセージ

沖縄サドベリースクールに興味がある方はぜひ、見学、体験入学にお申込みください。ミーティングで話し合い、承認後ご連絡いたします。
見学では、校舎案内、理念説明、普段の様子、など沖縄サドベリーを知っていただける場となっております。
沖縄サドベリースクールが大切にしている5つの理念は、言葉一つ一つみんなの納得のいくように書いているので、ホームページからご覧ください。
沖縄サドベリースクールが、学校選びの選択肢の一つになれば幸いです。

関連記事

  1. 森の中は天然の遊具がたくさん

    認定こども園 野あそび保育 みっけ インタビュー

  2. 海へ散歩

    うみのこびと – 葉山シュタイナーこどもの家 インタビュー

  3. 芸術としての授業

    愛知シュタイナー学園 インタビュー

  4. それぞれ好きな活動に取り組む

    八幡カトリック幼稚園 インタビュー

  5. 子ども達とのミーティング

    りんごの木子どもクラブ インタビュー

  6. 出来栄えや技術ではなく過程の経験を大切にする

    名古屋シュタイナー土曜学校 山里の森 インタビュー